更新日:2018年3月19日 | インタビュー
「ザ・コンランショップ」静谷統由氏インタビュー


来年で日本初出店から25周年をむかえる、ザ・コンランショップ。

メーカーのショールームではなく、お客様のライフスタイルに合わせて様々な商品の組み合わせを”コンランスタイル”として展開されている、いわば”家具のセレクトショップ”。

今回は、ザ・コンランショップの静谷氏に、ブランドが持つ歴史背景、企業コンセプトやおすすめ商品などについて弊社担当の三枝がインタビュアーとしてお話を伺ってきました。

株式会社コンランショップ・ジャパン
営業部法人営業マネージャー
静谷統由(シズヤ ノリヨシ) 氏

ザ・コンランショップ新宿本店にて勉強会に出席

――静谷さんがザ・コンランショップへ入社したきっかけや、これまでのキャリアを教えてください。まず、カッシーナに勤められてどれくらいになるのですか?

静谷:2014年にザ・コンランショップがカッシーナ・イクスシーのグループになり、私はカッシーナから出向させていただいており、もう24年目になります。技術力とデザイン性で高い評価を得ているカッシーナが持つ『伝統と革新』と、コンランが持っている『ライフスタイル』というものを1つのグループ会社として提案ができればと。私が培った家具とかデザインといった部分を、コンランにうまくミックスさせたい。企業体として互いに補完し合えれば、私がコンランに来た甲斐があったと思います。

――ありがとうございます。では、ザ・コンランショップのヒストリーを簡単に教えていただきたいのですが。

静谷:ザ・コンランショップは、イギリスのロンドンでテレンス・コンランが立ち上げた会社の1つです。1964年に「HABITAT(ハビタ)」という、テレンスが立ち上げた最初のライフスタイルショップからスタートしています。もともとテレンスは自分でデザインの勉強をしてデザイナーになりました。デザイナーでありながら、自分でもショップをオープンさせているのです。

日本には1994年に上陸いたしまして、今の新宿本店が第1号店としてオープンしました。1996年に福岡店、2002年には丸の内店がオープンし、2005年には名古屋店が立て続けにオープンしています。2012年には、ザ・コンランショップのキーとなる「キッチン」というカテゴリーにフォーカスした初のシングルコンセプトショップ――ザ・コンランショップ キッチン(渋谷ヒカリエ内)をオープンし、3年後の2015年には、ザ・コンランショップ 京都店をオープンさせていただきました。日本では6店舗を展開しております。

――渋谷ヒカリエのザ・コンランショップ キッチンがキッチンのアイテムを中心にということだったと思うのですが、ほかの店舗によっても特色、特徴があったりするのでしょうか?

静谷:はい。お店の面積やニーズに合わせて、家具や照明、インテリア・アイテムを方法を変えてお見せしております。

自由をメインとしたインテリア―ザ・コンランショップ

――なるほど。ザ・コンランショップに実際に来られるお客様、ユーザーの層はどうですか。

静谷:やはり、インテリアデザインに非常に感度の高いお客様ということは間違いないです。また新宿本店では、「住まい」をコンセプトにしたOZONEという建物に入っていますので、建築家・インテリアコーディネーターの方など、プロの方にたくさんお越しいただいております。世代的には30代後半から60代くらいまでの幅広い方のご購入が中心で、男女比は70%以上が女性の方ですが、ご夫婦の奥さま名義でカードを作られているケースが多く他店よりは、男性のお客様は多いと思います。

――インターネットで見たのですが、最近だと、木梨サイクルさんともコラボとかもやっていますよね。

静谷:そうですね。この自転車の開発には、10ヶ月くらいかかってしまったんですが両者のやりたいことがつまった仕上がりになっています。80年代のBMXをコンランらしく、シンプルなタウンユースにしています。レザーのサドルや黒とピンクの配色、ミニマルなデザインは木梨さんの遊び心と、コンランのデザイン性・感性をうまく表現できたコラボモデルになりました。

『ザ・コンランショップ×木梨サイクル』コラボの自転車

――面白いです。ザ・コンランショップの定番、人気のアイテムがあれば教えていただきたいのですが。

静谷:インテリアショップということもあり、メインはテレンス・コンランが独自にデザインしたオリジナルの商品と、ザ・コンランショップのフィルターを通してセレクトした商品の2種類がございます。

もともと、テレンスは『プレイン』『シンプル』『ユーズフル』という哲学をもっています。この哲学を具現化したソファで申し上げますと、代表的なものが『ウィンスロウ』と『エリプス』というソファになります。フェザーをふんだんに使った「ウィンスロウ」は、内部構造になっていて、クラシックな中にもモダンさのあるデザインです。優雅で非常に大きなソファなのですが、とてもシンプルで使い勝手がよく、包み込まれるような座り心地で、飽きのこないソファです。このソファを、ぜひご堪能いただければと思います。

ザ・コンランショップではカバーリングタイプのソファをおすすめしております。お洗濯が出来たり、シーズンによってカバーを変えてみたり、メンテナンスしやすくなっております。今のエリプスソファとウィンスローソファもそうです。

時代に合った色や素材感の張地などを、お客様の好みに合わせて提供させていただいております。

ウィンスローとエリプスソファ―ザ・コンランショップ

――ザ・コンランショップの場合、特に自社ブランドに拘らず提案されているなど、ほかのインテリアブランドと比べてもいろんなブランドがあるというのが特徴かと思います。実際、アクセサリーなども多いと思いますし。

静谷:そうですね。コンランの哲学を基軸にオリジナルのソファや、チェア、テーブルなどの開発もしておりますが、それ以外にも世界の有名なブランドの椅子なども取扱いさせていただいています。代表的なものでカール・ハンセン&サン、フリッツ・ハンセンなどです。われわれは、あくまでもメーカーのショールームではなくて、コンランの持っている哲学から、いろんな組み合わせやスタイルをお客様にご提案できたらなと思っております。

――ザ・コンランショップが意識している競合ブランドなどはあるのでしょうか?

静谷:以前は家具ブランドだったら「同業他社のブランドさんが競合です」というようなお話もしたところですが、このご時世、われわれが掲げているライフスタイル、インテリアというものにはいろんな業種からも参入がございます。

ライフスタイルを謳うショップなど、ある意味家具業界を超えた中での競合になってくると思っております。

―― なるほどですね。今おっしゃっていた同じような立ち位置のブランドとザ・コンランショップとの違いや差などは何がありますでしょうか。

静谷:そこを突き詰めることが、われわれの商売の原点になっていまして、先ほどの哲学に戻るんですけれども、やはり「コンランらしい」個性というのを、どのように表現していくかというところが1番のポイントです。じゃあ、コンランらしさというのは何か。

ちょっと話がそれてしまうかもしれないですが、われわれとしては一昨年、コンランショップ・ジャパンとしての、企業としての目指す部分――企業理念――を社内全員でいろいろ考えてつくりあげたものがありますので、少しご紹介させていただきます。

―― はい。お願いします。

静谷:まず1つは、『One More Story』という、「物」だけではなくて、その背景や、「ストーリー」を大切にしていきましょうということ。あと『One More Cordiality』ですね。お客様目線で、お客様の期待を越える満足を提供し続けていきましょうということ。もう1つ、これが非常にコンランの特徴にもなるんですが『One More Humor』。やはり、常に遊び心や工夫を忘れない、と。お客様の生活に新鮮な驚きや刺激をもたらしていきましょうということです。

ストーリー・お客様への満足の提供・遊び心という部分を、1つの商品に具現化していき、その商品をいかにコーディネートしていくということが、先ほどの他社さんとの差別化・区別化に繋がっていると考えています。

ザ・コンランショップ内のソファを体験

―― そういうことですね。私はけっこういろんな家具屋さんに行くのですが、昨日ザ・コンランショップに行って思ったのが、やっぱりデザイン家電と言いますか、最新の話題性の高いアイテムがあったりと面白いですね。

静谷:より気持ちよく、より楽しく、刺激のある生活となると、家具だけではなくてワイングラス1つだったり。家電もちょっとしたデザイン性のあるものを日頃から触っていくと、やはり気持ちも楽しくなります。1日1日が非常に満足感あふれたものになることを目指しております。

―― もう少しのご質問になるのですが、ザ・コンランショップの今後の展望はどのようなものがありますか?

静谷:先ほどの、われわれが持っている、企業理念をいかに多くのお客様に知っていただくかということが最大の目的と思っております。単純に商品をご提供するだけではなく、やはり、ご来店いただくお客様が、そこで感じる――「楽しかった」というような、コトビジネスと言うんですかね。「体験していただく」ということを広めていけたらなと思っております。

テレンス・コンランが1964年にイギリスで初めてのライフスタイルショップをつくってから、もう54年になります。94年には日本に上陸し、コンランが持っているライフスタイルという言葉がどんどん日本のインテリアショップにも広まっていったという点では、ライフスタイルという言葉を日本に広げた役割は大きかったと思います。リーディングカンパニーとしては、これからもそういった自覚を持って成長していきたいなというふうに思っています。

トレンドカラーを積極的に採用したショールーム ザ・コンランショップ

―― キャンペーンのようなものがあるとお聞きしたのですが?

静谷:はい、そうなんです。ありがとうございます。「Here Comes the Sun」というコンセプトを今年の2月から掲げておりまして、非常にお買い得な商品や、キャンペーンをご提案させていただいております。その他にも、全国のお店の中でポップアップを行って、お客様に体験をして楽しんでいただけるようなシーンを盛りだくさんでご用意させていただいております。

―― ありがとうございます。これは各店でやられている内容でしょうか?

静谷:一部の商品では、限定された店舗だけということもありますが、基本的に全国6店舗で展開させていただいておりますので、ぜひお越しくださいませ。

―― 最後にモダン・タイムズ読者に向けて、メッセージをお願いします。

静谷:ザ・コンランショップは、世界中から厳選した家具や照明、インテリアアイテムを取り揃えているホームファニシングショップです。ロンドンにオープンしたのが1973年。先ほど申し上げた通り日本では1994年からスタートしております。ザ・コンランショップのスタイリングを通して、日々の生活をより豊かに楽しむことを提案させていただいております。ぜひ、お越しいただければと。日常的な楽しさや、遊び心とか、そういったものがコンランのスタイルになっていますし、色使いも、今年のトレンドも取り混ぜながらご提案しています。

ザ・コンランショップ内のエスカレータから見える卓球台

 

 

The following two tabs change content below.
MODERN TIMES編集部

MODERN TIMES編集部

モダンタイムズ公式アカウントhttps://www.m-standard.co.jp/
高級賃貸マンションをはじめとした不動産・暮らしに関する情報はもちろん、ハイクオリティなライフスタイルからビジネスキャリアアップに役立つ様々な情報まで幅広くお届け。ブログ・コラム形式で配信中。
このエントリーをはてなブックマークに追加


トップへ戻る