更新日:2017年9月22日 | コラム
災害大国日本、どこに住んだら安全?23区で安全な街は?高級住宅街の安全性


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マンションや戸建てなど、住まいを選ぶうえで大切な要素の一つは立地条件ですが、交通や買い物の利便性だけに注目していませんか?地震や局所的な豪雨などの自然災害に見舞われることの多い日本では、地盤も重視するべきポイントです。

そこで、東京23区で安全な街はどこか、また、大昔から高級住宅地といわれるエリアはどうなのかまとめました。

大災害大国日本、どこに住んだら安全?

広大な土地

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阪神淡路大震災や東日本大震災、最近では2016年に熊本地震が起きるなど、日本は地震大国といわれる国です。局地的な豪雨によって、地すべりが起こることもあるなど、日本大災害大国ともいえます。

そんな日本でどこに住んだら安全なのか、見極めるうえで重要な要因となるのは地盤です。日本は泥や水を多く含んだ軟弱地盤といわれる地盤が多く、地震の際に、地下水位が高い軟弱地盤では、地震の揺れによって液状化現象が起きやすくなります。

また海や湖、池の近くや埋め立てた土地は軟弱地盤が多いため、今は住宅地であっても、かつては川が流れていた場所などは、地盤が弱い可能性が高いです。法務局で管理されている、明治時代の地積図を基に作成された公図を確認すると、かつて川や池などであった土地がわかることがあります。

盛土や切土した場所も注意を

また、傾斜地の造成で平坦な土地とするために、土砂を切り取った切土や、土砂を盛り上げる盛土が行われます。切土は比較的地盤が安定しやすいですが、盛土は締め固めが不十分な場合、地盤の一部が傾く、不同沈下を起こしやすくなります。

個別の土地の安全性は、スウェーデン式サウンディング試験などによる地盤調査に加えて、地理的特徴が判断材料になります。

大東京23区で比較的安全なエリアは?

町並み

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東京23区で比較的安全なエリアを知るには、エリアによる地盤の地層の構成の違いに着目しましょう。日本の地盤は、一番表面の「表土」、地表から数十メートルの「表層地盤」、約1万年前以降に形成され、腐植土や泥土の堆積による「沖積層」、約1~200万年前に形成された、岩盤などの「洪積層」で構成されています。土地によって地層の厚みに違いがあり、沖積層が厚い地盤は軟弱とされているのです。

東京23区の西側、荒川から多摩川にかけてのエリアは、関東ローム層といわれる洪積層を中心とした武蔵野台地のため、比較的安全なエリアと言われています。豊島区や文京区、練馬区、中野区、新宿区、杉並区、渋谷区、目黒区などが該当します。

一方、足立区や葛飾区、江戸川区、墨田区、江東区、中央区と品川区や板橋区の一部は、沖積層を中心とした地盤です。川や海に近いエリアや江戸時代に埋め立てられた低地のエリアで、液状化が起こる可能性があるとされています。

昔ながらの高級住宅地の安全性は?

高級住宅街のカーブ

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大昔からある高級住宅地の多くは、高台の比較的安全性の高い地盤のエリアに形成されています。明治時代に皇居を中心に街づくりが行われていく中で、有力者には高台が好まれ、いわゆる「山の手」と呼ばれるエリアとなりました。

千代田区の「番町」、港区の「麻布」や「六本木」、新宿の「信濃町」などが山の手の高級住宅地として代表的です。渋谷区の「松濤」や「代官山町」は高台にありますが、目黒川沿いは低地のため、かつては発展していなかった土地です。大田区は沖積層を中心とするエリアも多いですが、田園調布と並ぶ高級住宅地といわれることのある「山王」は高台にあります。

高級住宅地といわれる場所は、美しい街並みが形成されているだけではなく、自然災害への安全性が高いエリアでもあるのです。

終わりに

高級マンションに「○○ヒルズ」という名称がつけられることが多いのは、高台が高級住宅地ということを表していることにもよるものです。住まいを探すときには、駅に近い場所など交通の利便性だけを重視するのではなく、地盤にも着目しましょう。

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MODERN TIMES編集部

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